今年も就活の季節になりました。
私は人事部ではないですが、新卒採用面接官をしている関係で、就活生とは毎年接点があります。そして先日、私の母校で、私を含めた大学OBによる当社の会社説明会を開催しました。
そこにいる学生は就活を始めて間もないこともあり、「どんな会社がいいの?」と聞くと「安定した会社」と答える子が多いのです。でも確かに、彼らには日本の社会問題など不安要素いっぱいの世の中が見えており、無理もありません。
かく言う私自身の20数年前の就活を思い返すと、時は1992年、我々は後に最後のバブル入社組と言われ、空前の売手市場でした。
今日よりも明日が良くなる時代でしたので、仕事選び、会社選びに戸惑いはあまりなかったように記憶しています。
今の世の中、世界的なパラダイムシフトが起こっていると云われています。
スマホの世界的な普及により、世界中の人々がインターネットに簡単につながる世界、
これはもはや目にみえないが最大のインフラと云えるでしょう。
そしてそのインフラを利用した、様々なネットビジネスが急成長しており、一部のリアルビジネスが、影響を受け始めています。
Air B&Bの拡大によるホテル業、UBERの進出によるタクシー業界への影響など。
これからはリアルからネットビジネスへ。
そして人々の考えは、所有から共有(シェア)へと変わっていくでしょう。
企業選ぶのキーワードは「変化」です。
ダーウィンの進化論にもありましたが、生物が生き残るために必要な条件は、
強い者ではなく、賢い者でもない、変化に対応できる者であると。
これは企業に対しても云えます。
先を見通して柔軟に「変化」できる企業が生き残るでしょう。
仕事選びのキーワードはやはり「起業」でしょう。
ネットビジネスの興隆により、起業からビジネス化までの限界コストは低くなり、何度も失敗できる分、成功する可能性が高まります。
世界に通用するような革新的なビジネスを興す「起業家」が、日本からどんどん出てくることを期待しています。
山之内 仁